ちょっと島帰り
うがみんしょうらん(奄美大島の方言で、「こんにちは」)。スタッフのつねです。鳥羽へ移住する前に住んでいた「奄美大島」へ帰省してきました。
2021年7月に島の一部が世界自然遺産エリアに登録され、その際たくさんのメディアに取り上げられました。なので、「奄美大島」という名前は聞いたことがある方もいらしゃるかな。
さて、そんな奄美大島の信仰文化について、お話したいと思います。
海岸近くにある目立つ岩は、「立神(たちがみ)」と呼ばれ、島の人たちが神様として拝みます。
立神のその先、水平線のずっと向こうには、神様の国「ネリヤカナヤ」があります。
「ネリヤカナヤ」の神様は、時折島にやってきます。その時に目印になるのも「立神」。
「立神」以外にも「いびがなし(石加那志)」と呼ばれる、石を神様として拝むことがあります。
石だけでなく、樹木、山、滝、川、太陽はもちろん、蝶やハブも神様の使いと考えていたりします。「自然の中のそこかしこに神様がいる」、そんな感覚を今も持ち続けている人が多いです。
奄美では、人間の力ではどうにもできない自然災害(主に台風)は毎年当たり前のこと。一方で、自然からたくさんの恵みを与えられていることも島人は自覚しています。自然と人の暮らしが近いゆえに、自然に対する畏敬の念が強いのだと思います。
石や岩を神様として拝む。鳥羽市相差にある「石神さん」と同じ!?。
鳥羽に暮らし始めて「海女文化」を知ると、奄美の島人たちの自然に対する感覚と似ているなぁと思いました。
どちらも「あま」って言葉がつくのも、何やら縁がありそう!? なんてね。
写真の岩は「節田(せった)立神」。感謝と島の幸せを願って、友人たちと手を合わせてきました。
「いつも今日のように、穏やかでありますように」